Re-Style

Home



Back numberContact UsSearch








大量生産・大量消費によって高度成長を成し遂げた時代は過ぎ、限りある資源を大切にして、なるべく環境に負荷をかけないように生活することが求められる時代となりました。けれども、私たちの身の回りにはさまざまなモノが溢れています。多くの物を買って不要になったら捨てる――そんな消費文化はそろそろ見直して、「一つのモノをみんなで使う」そんな生活スタイルを取り入れていこうという意見も聞かれるようになってきました。そして、そういった意識に応える、モノをシェアするさまざまなサービスが登場しています。ここでは、そんな新しいサービスをご紹介します。






エコチャリの紹介

いま、自転車がブームです。誰でも手軽に乗れ、体を動かし、しかも排気ガスを出さないところから、経済的で健康的、環境にやさしい移動手段として見直されているのです。
そんな中、神奈川県相模原市、小田急線相模大野駅近くに「エコチャリ」というお店ができました。店内には、幼児用からマウンテンバイクなどの高級タイプまで、いろいろな種類の自転車がギッシリ並んでいます。
実は、これらの自転車のほとんどは「放置自転車」だったもの。それを、※必要な手続きを経てもらい受け、きれいに整備・クリーニングしてレンタルするというサービスです。
エコチャリ相模大野店
神奈川県相模原市相模大野5丁目29-12
tel.042-705-3260

※必要な手続き
放置自転車の所有者に対し、一定期間を越えると敷地所有者に自転車の所有権が移転する旨の警告を行う。期間を過ぎても名乗り出ない自転車は、盗難登録照会後、該当がなければ敷地所有者が責任を持って処分できる。

「エコチャリ」を運営しているのは、自転車の調達および整備を担当する株式会社バイクオフコーポレーション(本社・福島県いわき市)と、営業面を担当する株式会社ほっとステーション(本社・東京都品川区)。
「エコチャリ」のサービスは、まず東北大学においてスタートしました。バイクの買い取りを手がけるバイクオフコーポレーションが、東北大学のキャンパスに放置されているバイクを譲ってもらおうと大学側にかけあったところ、「放置自転車も処分してほしい」と要請されたことがきっかけです。大学側と協議し、276台の自転車を引き取って新入学生向けに貸し出すサービスを始めました。

これまで、全国の50を超える大学や大学生協と提携し、放置自転車の撤去や学生向けのレンタルサービスを展開してきました。
学生にしてみれば、通学や日常の足として自転車の必要性を感じても、最長で4年間しか使わないとなれば、何かと出費の多い入学時期に購入をためらう人も多いはず。そんな学生にレンタルはもってこいです。

放置自転車の撤去、処分等の状況
平成18年内に全国の駅周辺の放置自転車で撤去されたものの総数は、約260万6千台であり、前年の平成17年に比べ約4万4千台減少している。撤去の後、同年中に返還されたものは約121万9千台、同年中に廃棄処分されたものは約116万9千台となっている。また、放置自転車の撤去を実施している市区町村数は663となっている。
(出典:交通安全総合ネットワーク)


学生だけではなく一般ユーザーへ

学生だけでなく、一般の人にも利用してもらおうと、相模大野店といわき神谷店(福島県いわき市)をオープンしました。 個人が日常的に使用するだけでなく、例えば「数カ月間の新入社員研修のあいだ、研修所と寮の間を往復するために数十台借りたい」「街おこしのスタンプラリーイベントで1日だけ百台借りたい」「選挙期間に候補者や運動員が選挙区を走って回るために借りたい」など、さまざまなニーズが寄せられています。

個人客では、例えば子どもが生まれてその成長とともに自転車を乗り換えるといったニーズに最適です。
ベビーカーを卒業すると、子どもは“ママチャリ”の前カゴに乗せ、成長すると後カゴに乗せるようになります。さらに成長すれば子ども1人で小さな子ども用の自転車に乗るようになり、体が大きくなるとともに自転車のサイズも大きくしていくというわけです。このたびにその都度自転車を買い換えていたら大変な出費です。

「よく『もう乗らなくなったけど、思い出が残る品だから捨てられない。といって置いておくスペースもない。誰かに使ってもらえれば』と、不要になった自転車をくださるお客さまがいらっしゃいます。私たちは、放置自転車問題の解決の一端を担ったり、循環型社会の形成への一助になるだけではなく、そんなお客さまの思いを受け取って次のお客さまへの橋渡しをしているのです。やりがいを感じますね」とバイクオフコーポレーション取締役で「エコチャリ」担当の増子正紀さんは言います。

エコチャリの仕組み

レンタル料金は、自転車の種類や期間などによってさまざま。変速ギア付きやスポーツタイプなど付加価値のあるタイプは高くなります。学生向けには、普通タイプの自転車を、当初4000円のデポジットを預かり、月額780円でレンタルしています(2010年2月末時点の料金体系)。料金には修理代も含まれているので、パンク修理やカギ交換、ライト交換など余計な出費も心配無用。

今後は、フランチャイズ展開を始めて加盟店を募り、全国に広めていく計画です。駅前など自治体が地権者の敷地では放置自転車の処分が難しい側面があり、現在まで大学や商業施設などの私有地に限っていますが、「エコチャリ」の発展によって少しでも放置自転車が減るとともに、まだ使える自転車を整備してリユースすることにより、資源の節約にもつながることが期待されます。




次のページへ

トップページに戻る
このページの先頭に戻る


Re-Style


お問合せこのサイトについてCopyright : 2003 Earth Water & Green Foundation. All Rights Reserved.