RST73 家族みんなで楽しみながら3Rを実践しています。生活習慣にして、できる範囲で無理なく続けていくことです。 俳優・アーティスト 大沢樹生

 俳優として、歌手として、さまざまな舞台で活躍される大沢樹生さん。
プライベートでは、中学生の息子さんを持つ父親でもあります。

 忙しい毎日の中、家事もみずからきちんとこなし、ご家族のみなさんで3Rに取り組まれているそうです。

 私たちがふだん生活していく上で、誰もがしなくてはならない家事。 そして、多くの人が人生の中で向き合う育児、子どもの教育。
そんな当たり前のことの中に、どのように3Rを取り入れていくのか。

 私たちもすぐに参考にできて地球にやさしい知恵を、 たくさん伺いました。



Profile

大沢樹生(おおさわ みきお)

■俳優 1969年 東京都出身 ■映画、TV、舞台等幅広く活躍中
■10年ぶりにシングルCD「ガキの戯言」をリリース
 長く歌い続けられる楽曲に出会えた。
■「身近に出来るエコを自然体で!!」を心がけている




お忙しい俳優生活の中、ご家庭でもふだんからご家族みなさんで3Rに取り組まれているそうですね。

大沢さんのマイボトル

大沢さんのマイボトル

 意識してやっていたわけではないのですが、私は舞台の稽古や撮影などにはだいたい水筒と 弁当を持参しています。結果的に3Rにつながっているのかもしれないですね。

 いまは妻が作ってくれたお弁当を持って行っていますが、一人暮らしのときには自分で作っていました。父子家庭のときは、息子にもお弁当を作っていましたよ。

 もともと料理を作るのは好きなので苦になりませんね。父が料理人だったので、男が台所に立つということに小さい頃から違和感がなかったんです。
 だから、一人暮らしを始めたときも、ほとんど 外食はしなかったですね。1週間分の食材を母に買ってきて冷蔵庫に入れておいてもらって、仕事に行く前や帰って来てから、その食材を使って自炊 していました。忙しい中、料理をすることで気持ちの切り替えになったりするんです。だから、いまで も僕は家事をやりますよ。

 だいたいいつも、ランチは僕が作って、夕食は妻が作っています。家事って大変じゃないですか。奥さん一人に全部任せてしまって、自分は何もやらないというのは、人間的に許せないんですよ。

奥様の手作りのお弁当。仕事先に手作りのお弁当を持参することで、ごみを出さないリデュースに繋がっている

奥様の手作りのお弁当。仕事先に手作りのお弁当を持参することで、
ごみを出さないリデュースに繋がっている

料理を作るとき、野菜はほとんど捨てません。キャベツやレタスなど外側の2~3枚は、捨ててしまう人も多いじゃないですか。でも、よく洗ってそこも使っています。長ネギの青い部分を捨てるなんて、もってのほかです。もったいないですね。大根の葉も、大好きで一人暮らしのときから漬け物にして食べています。浅漬けにして食べたらすごくおいしいですよ。
 妻は、フライパンや鍋を洗剤で洗う前に、ミカンの皮でぬぐってから洗う、というような 工夫をしていますね。
ごみの分別も当然、家族で自然に行っています。生活習慣にしてしまえば、なんてことはないんですよね。楽しみながらやっていますよ。

 もちろん、できる方は積極的にいろいろな3R活動をしていけばいいと思いますが、無理になってしまうと続かないので、みなさんも無理なくできる範囲でやっていくのががいいんじゃないかと思います。

家庭菜園で野菜も育てていらっしゃると伺いましたが、そこで工夫されている3Rの取組について教えてください。

大沢さんと家庭菜園の一コマ

大沢さんと家庭菜園の一コマ

 一人暮らしのときはハーブを育てていました。
 いまは庭があるので、オクラ、ピーマン、パプリカ、唐辛子、ネギなど 作っています。でも、一度植物を育てると土にも栄養がなくなってしまうんです。 だから、手作りの肥料を混ぜています。

 野菜はほとんど捨てないとは言っても、どうしても出てしまう野菜くずの部分があるので、それと卵の殻をクラッシュして、発砲スチロールの箱に入れておきます。そうすると、10日から2週間ぐらいで肥料になるんです。



衣類も長年愛用されたり、積極的にリユースされたりしているそうですね。

10年来のジーンズと6~7年供にしてきたブーツ

10年来のジーンズと
6~7年供にしてきたブーツ

 息子がもう着られなくなったものは、中学校のバザーに出しています。 私が着なくなった私服は、事務所に所属する若手俳優に譲るようにしていますね。とはいえ、同じものをずっと着ていることが多いかもしれません。

 ファンから見たら、「また同じ服着てる」って感じじゃないでしょうか。自分のスタイルというのがあるので、イメージと違った私服は着ないですね。だから、今日のジーンズや靴も、長年愛用しているものです。 レザー、ジーパン、靴は10年単位で使います。新品から育てたいんですよ。このジーンズは10年ぐらい、このブーツも6~7年。だから、いますごくいい感じになってますよ。最初からユーズドっぽく作った新品は好きじゃないんです。

衣装として使用している私服

衣装として使用している私服

 最近は、俳優だけではなく、「東京ジョー」というアーティスト名で、歌も唄っているんですが、 こちらの活動は衣装ではなく私服で行っています。衣装、衣装したものは昔のトラウマなのか、あまり好きじゃないんです(笑)。

 息子はいま中学3年生なんですけど、服を共有するようになりました。前は断って借りていましたが、最近では勝手にクローゼットから引っ張り出して着ていますね。
シミをつけてきたりして汚されるんですけど、息子と服を共有できるっていのはそれだけ大きくなったんだなってうれしいですよね。

大沢さん
 ひとりっこのせいなのか、「おじいちゃん、おばあちゃんがまた買ってくれるだろう」と、自分のものを簡単に友達にあげてしまったり、乱暴に扱って壊してしまったりしていたので、だいぶ叱ったことがありました。

 誕生日やクリスマスにプレゼントしてもらったものは、やはり大事にしてほしいじゃないですか。もちろん、ふだん使っている鉛筆1本にしてもそうですよ。まだ使えるのに、新しいものがほしいからといって次から次へと買い換えるのは好きではないので、なんでも使えなくなるまで使ってほしいですね。叱るときには、「言っている意味がわかる」と納得してくれるまできちんと話します。

 自分を大事にできないと人も物も大事にできないですから、まずは自分自身を大事に思ってもらいたいです。たとえば、「俳優からもらったサインやワールド・ベースボール・クラシックで使われたボールだけが宝物なのではなくて、あなたの持ち物すべてが大事なんだ。家族が大事、友達が大事、あなた自身が大事なんだよ」と。でも、なかなかわかってくれないですね。



ところで、お仕事で海外に行かれることも多いと思いますが、海外で「これはいい」と感じる3Rに関する取組を見かけたことがありましたら教えてください。

 ストリートカジュアルの「STREET STAR」というブランドも展開しているのですが、サイパンのインポートショップで販売もしています。サイパンは昔から好きで、仕事でもオフでも、よく行くんです。彼らの生活自体が3Rみたいなものじゃないですか。自然に囲まれた中、その自然をうまく利用していますよね。

 たとえば、チャモロ人の方が妻にココナッツを取って来てくれたんですが、包丁で割いて、ココナッツのジュースを飲んだ後は、「中の果肉がうまいんだよ」と良いながら、ココナッツの皮でヘラを作ってくれました。そのヘラを使って、食べるんです。そういう知恵がものすごくあって、物を捨てずにうまく全部利用する。日本も昔はそうだったと思うんですが、いまは物が溢れすぎてしまっていて、物のありがたみや大事さが、麻痺しちゃっている感じかなと思います。






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