LUNA SEAとしては10年ぶりの新曲を、東北関東大震災の被災者の方々に向けての「新曲配信募金」という形でリリースされるそうですね。
今回の東北関東大震災に関しては、「僕らとしてできることを最大限やろう」というLUNA SEAのメンバーの総意によって、「新曲配信募金」を決めました。アーティストとして動くときは、赤い羽根共同募金のように、お金を募る対象になるものがあると、より力になれるでしょう。実はもう音源はほぼできているので、システムさえ組み上がったら、すぐに配信します。2010年12月、神戸ワールド記念ホールで行われた「20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT 〜THE LAST COUNT DOWN〜」で演奏した「PROMISE」という曲です。この曲が、僕らがいますぐ出せる楽曲の中でもっともポジティヴなエネルギーを持っていた。いま必要なのは、ポジティヴな光だと思っています。
LUNA SEA「新曲配信募金」の詳細については、LUNA SEAオフィシャルサイトをご覧ください。
→http://www.lunasea.jp/
From LUNA SEA for JAPAN
LUNA SEA's first new tune in 10 years will be digitally released for all over the world as a “fund-raising song”to benefit the victims of the earthquake and tsunami that devastated Japan's northeast coast on March 11th.
For details, access LUNA SEA's official website:
→http://www.lunasea.jp/
LUNA SEAとしては、今度の「新曲配信募金」が配信のみでのリリース、初の試みになりますね。SUGIZOさんのソロ・シングルは以前から配信のみでリリースされていましたが、これは環境に配慮されてのことでしょうか。
そうですね。LUNA SEAのこの前のリリースは10年前ですから。その頃に、配信というシステム自体なかったですからね。僕のソロ・シングルのリリースが配信のみなのは、完全に環境を考えてのことです。特にシングルは、アルバムという作品につながるためのステップで、アルバムはみんな大事に取っておくけど、それを手にしたら、シングルって捨てたり売ってしまったりするケースが多いでしょう。結局ごみになるのだったら、「シングルCDは別にいらないんじゃない?」って思う。だから、今後もよほどの理由が無い限りシングルは盤としてリリースするつもりはないし、する必要がないと思いますね。
僕はふだんペットボトルは使わずマイ水筒を使っていますが、必要なときにはもちろんペットボトルも使いますよ。もちろんいまは水道の水は飲めないので使わざるを得ないですし、たとえば、ライヴでは客席に向けてペットボトルを投げていますし。それがごみになるのでなく、一人ひとりの宝物になるんだったら、存在意義が充分にあると思うので。CDも同じですよね。捨てられちゃうものもたくさんあるけれど、宝物になるCDもあるわけですよね。
オフィシャル・グッズとして販売もしている水筒。
SUGIZOさん私物。
SUGIZOさんが、ふだんの生活の中で無駄だと感じられるものはありますか?
たくさんありすぎて難しいね。そもそも生きていくためには、「衣・食・住」さえあれば他はいらないからね。音楽だって、芸術だっていらないでしょう。いつも言っていることなんだけど、「衣・食・住」がなければ人間は生きていけない。でも、音楽や芸術がないと生きていても心が死んでしまう。そう考えたら、芸術は無駄なものじゃないと思うんだけど、生きるか死ぬかの状況のときに音楽なんてやっていられないよ。
都会には、無駄なものがあふれていますよね。僕もずっと無駄なものに囲まれていたので、すべてを少しずつクリアな状態にしていっているところです。
たとえば、楽屋などで紙コップを使っているところもまだまだ多いです。一人ひとりが、自分が世の中に生息している責任を感じていない。当たり前のことを忘れてしまっているんですよ、人間として。何ができるか細かくジャッジしていけば、実はまだまだたくさんできることがある。たとえば、僕は食べ物を残したくないし、それはまわりの人間にもいつも言っています。お茶碗一膳残してしまった、その一膳のご飯で救われる命もあるわけだけど、その意識がいま欠落してしまっている人が多い。それが僕にはとてもやるせないですね。
アースデイなどのエコ・イヴェントを経験していれば誰でも知っていることなんだけど、ご飯を食べた後の食器をそのまま洗わないで、1回拭くんです。そうすると、水の消費が抑えられる。アースデイなどでは古布を使っていますが、僕が自宅で食事するときは、自分が使ったティッシュで拭いています。新しいティッシュでは拭かない。お風呂に入ったら、お風呂の残り湯は当然、洗濯でも使うべきだし、できることはたくさんあります。
箸に関しては、割り箸を使うときとマイ箸を使うときと両方あります。廃材(間伐材)のように捨てるものを役立てるための割り箸だったら賛成だし、割り箸を作るために新しい木を切るのは反対。
最近は、ペレットが素晴らしいなと思っています。ペレットは廃材から作るでしょう。ペレットを原料として暖が取れるようになればいいと思うし、現にいまもいくつかの避難所にペレットストーブが寄付されているよね。素晴らしいことです。
SUGIZOさんがふだん使用されているマイ箸
※ペレットストーブとは、間伐材等を加工した木質ペレットを燃料として利用するストーブ。
※森の木を成長させるために、木と木の間隔を空けるために伐採された木材が間伐材。再利用化の取り組みが注目されている。詳細は→特集037「間伐材を有効活用する」
ペレットストーブのお話が出ましたが、エネルギーに関しては、これから大きな意識のシフトが必要でしょうね。
もちろんいままでと同じようにむやみやたらに電気を使う文明のありかただと難しいだろうね。でも、いろいろな選択肢があるじゃないですか。まずは、当然のことだけど節約。企業も、ひとつひとつ細かいところに気をつけていけばかなりの節約ができると思う。たとえば、事務所の便座も、いまは保温を止めるように言っています。
いままでは、あまりにも生活が便利すぎた。常に電気やガソリンがあることが当たり前だった時代から、脱却すべき時がいま来ていると思うんですよね。間違いなくエネルギー政策に関しては、新しい方法を模索する時期に来ている。
日本の電気の30%を原子力で補っていたのなら、それを持続可能な自然エネルギーに差し替える。それでやっと10%補える程度なら、同時に、「20%は節約しようよ」という道も考えられる。火力発電も二酸化炭素を出すから環境に負荷がかかるので、風力や太陽エネルギーや地熱のエネルギーのように、可能なかぎり危険を回避できて、環境に負荷をかけない方法論をチョイスすることはできるはずなんだよね。環境に負荷をかけない、危険性の少ない方法をチョイスしながら、どうやって便利にしていくかということを考えるべき。
ペットボトルをリサイクルせずに粉砕するだけ、燃やすだけという自治体もあるけれど、ごみを燃やして、そこでエネルギーが生まれるなら、それを貯めて使えるようにしてほしいよね。電気は実はだいぶ貯められるようになってきているんですよね。エネルギーが発生した段階で貯めるというのは、すごく有効だと僕は思うな。
あと、すべてのごみがバイオマス・エネルギーにならないのかな。生ごみは全部エネルギーになるはずだよね。
※廃棄物エネルギーには、熱エネルギーを電力や熱そのものとして利用する方法と、RDF、可燃性ガス、炭化燃料などに加工し、貯めて利用する方法があります。電力や熱を使用する場合には、焼却施設から離れている地域への送電などがまだ難しいとされています。
※バイオマス・エネルギーとは、木や生ゴミ、動物の糞尿などに含まれる炭素や水素を、発酵・分解・燃焼することによってエネルギーを取り出す循環型のエネルギーです。
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