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環境問題に配慮するという世論の流れを作っていきたい。その意味では、エコが流行るということは悪くないことだと思う

TBS系で放送中の「みのもんたの朝ズバッ!」をはじめ、様々な番組で活躍中の根本さんは、“フリーキャスターとしての自分のいちばんのテーマは環境問題”と話す。3R推進マイスターのひとりであり、気象予報士の資格も持つ彼女が、どんなふうに環境問題を意識するようになり、いまはどんな思いで活動を続けているのか。根本さんのなかのエコ・ヒストリーを聞いてみた。




Profile

根本美緒(ねもと みお)

1979年生まれ。東京都出身。慶応大学経済学部卒業。2001年4月から04年12月まで東北放送にアナウンサーとして勤務。05年、退社後フリー。現在、TBS「みのもんたの朝ズバッ!」お天気コーナーのほか、「週刊!健康カレンダーカラダのキモチ」に出演。

http://www.sankeipro.co.jp/female/nemomi/top.htm


小さい頃から環境に配慮するクセみたいなことを身に着けられれば世の中も変わってくるんじゃないかな

―環境問題を意識し始めたのはいつ頃のことですか?

大学時代に環境経済を勉強していたんです。そのなかでも、ペットボトルのリサイクルの経済学について考えていて、デポジットをコンビニでやるためにどれだけの経済的なインセンティブを与えたらいいかという論文をチームのみんなで書いたんです。ただ、最終的にわたしが行き着いたのは“大事なのは環境教育だな”という思いだったので、私自身の卒業論文は環境教育について書きました。なんとかその意識を広めたいと思ったのが、アナウンサーになったひとつのきっかけでもあるんです。

―環境問題は素朴に面白そうな課題だという印象もあったんでしょうか?

今こそ考える必要があると思いました。グローバルということがよく言われますよね。これはお天気をやってても同じなんですが、日本の場合はお天気というとどうしても日本のお天気になるわけです。経済の問題にしても日本の経済ばかりが取り上げられるなかで、果たして“環境問題はどうだろうか?”という疑問が自分のなかにはありました。どんな問題でも世界共通の問題として考えないといけないところがあると思うんですが、特に環境問題の場合は日本だけで解決できないところがあるし、逆に世界のなかで率先して日本が考えていかなきゃいけない問題だなという意識もありました。

―その根本さんが“やはり環境の問題は教育だ”という認識に行き着いたのはどうしてですか?

それは、わたしも含めての話なんですが、小さい頃にそういう問題についてあまり教えてもらったことがなかったなというふうに思ったんで。いまでこそ環境省さんを中心にいろんなことが行われていますが、わたしたちが小さい頃にはあまりそういう教育を受けた記憶がなかったんで、そこが問題だなと思ったということですね。

―環境教育を進めるうえでの重要なポイントはどういうことだと考えていますか?

まずは、どれくらい危機感を持てるかということだと思うんです。ヨーロッパでなぜあれだけ環境問題に対する意識が進んだかと言えばやっぱり酸性雨のことを普段の生活レベルでみなさんが気にかけて“このままだとマズいことになるな”っていうふうに感じたからだと思うんですよね。でも、日本ではそこまでの意識はまだなくて、温暖化の問題にしても“なんだか、ちょっと温かかったね”くらいじゃないですか(笑)。最高気温が40度を記録することがあっても、“前にもあったよね”みたいな感じがまだ日本人のなかにはあるから、なかなか意識が進んでいかないんだと思うんです。だから、まず環境問題の現実をみなさんに伝えなきゃいけないですよね。で、その場合に大人はどうしてもいままでの発想でいろんなことを考えがちなので、小さい子どもたちにしっかり伝えることが大事だと思うんですよ。小さい頃からちゃんと環境に配慮するクセみたいなことを身に着けられれば世の中も変わってくるんじゃないかなと思うので、わたしはやっぱり子どもたちに伝えることが特に大切だなあと思っているわけです。

小学生の子どもたちは(環境問題に)ものすごく詳しいんですよ

―3R推進ということについては、どんなふうに考えていますか?

まずは、REDEUCE、REUSEなんですよね。わたしが勉強していたペットボトルに関することで言えば、やっぱりビンを使うのが圧倒的にいいと思うんですよ。この間も、おしゃれなビンを作ろうというテーマで“Rドロップス”という活動を進めている学生の人たちと話す機会があったんですが、ビンは洗う手間がかかるだけで何度でも使えますからね。究極のREDUCE、REUSEアイテムだと思うんです。でも、ペットボトルは軽いし、わたしたちはもうすっかり使い慣れてしまっているのが、現実ですから、そこでどうするのかっていう話なんですよね。“Rドロップス”を作った学生たちの話だと、なぜビンが駄目かというと“かっこ悪くて重いから”みたいな理由がけっこう大きかったりする、と。だったらかっこよくすればいいじゃないか、ということで考えたのが“Rドロップス”のビンで、それは軽くてすごくいいんですよ。おススメです(笑)。

―毎日の生活のなかではやはり、“見た目がかっこいいかどうか”とか、“面倒じゃない”とか、そういうポイントが重要ですよね。

そうですね。小さなことからだと思うんです。かっこいいビンを作るとか、そういう細かいことからちょっとずつやっていくことが結果的に大きなことにも結びついていくと思いますし。それに、まず活動するということが大事で、なんかやってるなっていうことが学生の間に広まって、“それ、やってるの、なんかかっこいいな”とか、そういうことでもいいと思うんですよね。だから、まず小さなことでもやってみるということ。そこで、マスコミはそういうことを話題にして、みんなに知ってもらうというのが仕事だと思うので、とにかく小さなことでも話題にし続けるということが大事だと思ってます。

―実際にそうした活動をやってこられて、その手応えはどんなふうに感じていますか?

小学校の子どもたちに伝えたいなってことはずっと思ってたんです。『朝ズバッ』を担当している今だからこそ、何か出来ないかなと考えて、ボランティアで小学校に出前授業みたいなことをやり始めたんです。で、実際に行ってみると、小学生の子どもたちはものすごく詳しいんですよ。

3Rって言っても、大人だったらたいてい“えっと、なんだっけ?”みたいなことになるじゃないですか。でも、小学生たちからはパンパンって返ってくるんです。それに、いろいろ話していっても“それは、どういうこと?”とか“こういうことですか?”とか、みんなすごく興味を持って聞いてくれるんですよね。それがすごくいいなあと思って。しかも、“それは知ってるよ”っていう感じじゃなくて、“知りたい!”っていう意欲みたいなものをすごく感じたんです。それで中学校にも出掛けてみると、中学では3年生よりも1年生のほうが詳しいんです。どうやら小学校の環境教育の方が中学校よりも行き届いているみたいです。学校によっても関心の差はありますが。それでも、全体としてはかなり興味を持って話を聞いてくれます。

―やっぱり子どもにはたらきかけることは重要ですね。

子どもたちの話を聞いてると、大人に伝えてるみたいなんですよ。たとえばお母さんに“レジ袋をもらわないようにしようね”とか。そうすると、お母さんもそうしましょうってことになるじゃないですか。だから、そういう意味でも子どもに伝えていくというのは大事だと思いますね。




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