和木香織利さん
アドベンチャーレース*の選手と会社員としての生活を両立させている和木さん。マイボトルのお話しを聞くと、それは頑張れる秘訣につながっていた。
アメリカでの留学生活がマイボトルとの出会い
和木さんのマイボトル歴は長い。そのきっかけは、自分の体へのちょっとした気遣いからだったそうだ。
「はじめてマイボトルを持ったのは、二十歳の頃、アメリカの大学に留学している時でした。知人から『お水を飲むと体にいい。特に朝晩はコップ一杯を欠かさないように。』とアドバイスがありました。当時はスポーツ選手だったわけではなく、またお酒を飲むこともよくあったのですが、水を飲み始めると、確かに体調がいいのです。」
意外や意外、水道水でもまったくOKだそうな。
「はじめのうちはミネラルウォーターをボトルに入れていたのですが、量を多く摂るように心がけたので、こだわりがなくなり、水道水を入れるようになりました。当時から、アメリカの大学ではマイボトルを持っている学生もいましたよ。」
ボトルにこだわりあり
ボトルにも細かいこだわりがあるようだ。特に過酷な競技で使う相棒を選ぶ基準は厳しそうだ。
「日常的に使うのは、このポリエチレン製のボトルです。一般の人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、テレビのスポーツ中継などで選手が使っているところを見ることがあると思います。飲み口の部分を持ち上げ、胴体を握ってへこませると中身が出てくるようになっています。」
「他にも大会の賞品などでもらった同様のものがありますが、飲み口の扱いやすさ、胴体の硬さなどが好みに合わないと、特に競技中などはストレスになり使えません。キャップのパッキングがしっかりしていて中身が漏れてこないことも重要なポイントです。」
「競技中や練習の前後にスポーツドリンクを入れるときは、素のパウダーを規定量の水で溶かなければならないので、目盛が付いていると重宝します。」
アスリートには的確な水分補給が欠かせない
一年を通じて常温の水を摂る。アスリートとしての心得らしい。
「水は常に常温で摂ります。常温の方が飲みやすいし、冷えていると体も冷えてしまうので、アスリートには適しません。日常的に一日に4?5リットル飲むので、水道水の方が確実に供給できるのです。なのでボトルは軽くて沢山入れられる、このポリエチレン製のタイプが便利です。保温できる魔法瓶タイプのものも持っていますが、冬にお茶を入れるくらいです。」
マイボトルは良いことずくめ
体に気を遣うアスリートでも、国内では水道水を飲むという。ウォーターサーバーにこだわらなければ、マイボトルの利便性はさらにアップする。
「会社にはウォーターサーバがあり、このボトルに入れています。一度にたくさん入れられるし、ゴミも出ません。とても便利です。社員にもマイボトル派がいますが、私のやっている様子を見て真似してくれたのかもしれませんね。」
「外出先でも、日本であれば水道水はどこでも供給されるので、困ることはありません。マイボトルのデメリットは、ちょっと重いことくらいかな。」
自然や競技地の人々をリスペクト、そのためにマイボトルは重要
対戦相手だけでなく、競技フィールドやそこに住む人々にも敬意を払える人こそ真のアスリートと呼べるのであろう。
「アドベンチャーレースは自然の中で行う競技です。ですから自然を汚すことは許されません。何日間にも渡り競技が行われることもありますが、ゴミは全て持ち帰ります。」
「また、そこに住む人々の生活に悪影響を及ぼすようなことも慎まなければなりません。選手は、フィールドと地域住民に最大限の敬意を払っています。マイボトルも、ゴミの削減に一役買ってくれています。」
日焼けした顔でにこやかに話してくれた和木さん。軽い足取りで颯爽と帰って行きました。2012年2月には、再度、パタゴニアでの大会に挑戦するとのこと。活躍を期待します。
(2011年12月 都内のカフェにて)
和木香織利さん
1982年1月25日生まれ。横浜市出身。Team EAST WIND所属。会社員の傍らアドベンチャーレースの競技者として世界を転戦している。2011年11月にタスマニアで開催された世界選手権に所属チーム「Team EAST WIND」のメンバーとして出場し、8日間ひたすら走り続け、リタイア選手が多数出るなか、見事完走を果たす。
*アドベンチャーレース(Adventure racing)とは、山、川、海など、各地の自然をフィールドに、多種目なアウトドア競技をこなしながらゴールを目指すレースである。本来、スタートからゴールまで、夜間行動もある3日以上の超長距離レースである。国内では、1?3日のレースが開催されている。主な種目は、オリエンテーリングを伴うトレッキング・マウンテンバイク・パドリング・ロープワークなど。各レースにより、競技種目、チーム人数が異なる。(日本語版ウィキペディアより)