My bottle,My Cup Interview Vol.3

本多京子さん

マイボトル・マイカップの普及は忙しい現代人が
不健康な食生活から抜け出せるチャンスと語る
健康大使の本多京子さん

NHKの「きょうの料理」をはじめ、テレビや雑誌で健康と栄養のアイデアを発信する本多京子さんによれば、マイボトル・マイカップの普及は「忙しい現代人が不健康な食生活から抜け出せるチャンス」とのこと。「うまく使えば、外出先で時間がなくてもバランスのいい食事が取れるんだもの」。本多さんの手にかかれば、マイボトル・マイカップは単なる使い捨て容器の代わりではないようです。詳しくお話を伺いました。

マイボトルとの出会い

本多さんがマイボトルを持ち歩くようになって約3年。きっかけは、百貨店のイベントで、おしゃれで高性能なステンレスボトルが流行りだと知ったことでした。昔の水筒とはイメージが全く違うので驚いたそうです。当時学生だった娘さんに話すと、「私も使っているし、友達もみんな持ち歩いてるよ」と笑って、1本プレゼントしてくれました。スリムでおしゃれなデザインが嬉しくて、ハートのシールをいくつか貼ってマイボトルに。それが、今も愛用しているメタリックピンクのステンレスボトルとの出会いでした。出かけるときはもちろん、自宅で仕事をするときもいつもそばにあるそうです。

年中手放せない2本のマイボトル

本多京子

講演などで全国を飛び回ることの多い本多さんは、外出の際マイボトルを2本携帯しています。娘さんのお下がりと、もう1本は友人が韓国土産でくれたプラスチック製のもの。底にティーバッグを入れられるつくりになっています。「このままじゃ可愛くないものね」とその友人は、ステンレスボトルと同じ濃いピンク色のフェルトでケースを作ってくれました。そうして、2本そろって本多さんの仕事にお供するようになったそうです。

中身は、その日の気温や予定に合わせて準備します。暑い夏の日でも新幹線の中は冷房で寒く、車内販売では温かい飲み物はコーヒーだけ…そんな経験があり、新幹線移動のある夏の日はステンレスボトルには温かいお茶を、もう1本には冷たい飲み物を入れるそうです。

一方、昨年から参加している畑での野菜作りでは、炎天下に長時間作業することがあります。そんな日はもちろん、2本とも冷たい飲み物です。畑仲間に「おしゃれで素敵」と評判になり、マイボトル仲間が増えているそうです。

中に入れる飲み物は、出先では手に入らないハーブティーやフルーツ風味のお茶などにして、ボトルが空になったら自販機で買った中身を充てんします。理由は「ペットボトルや缶ではぬるくなって不味いから」。「適温は美味しさの鍵」と言う本多さんにとって、保温性はマイボトルの必須条件のようです。

健康と栄養の側面から

管理栄養士、医学博士でもあり、2007 年策定の国民運動「新健康フロンティア戦略」では「健康大使」としても活躍されている本多さんに、マイボトルを健康管理に生かす方法をお尋ねしました。まずは身体をつくる水分源として。1日1.5リットル以上摂るべきですが、高齢になると喉の渇く感覚が鈍ります。脱水症状に陥りがちなお年寄りには「1日のノルマとしてボトルを1本置いておけば、給水に動く手間も省けて一挙両得です」と提案くださいました。「これからの季節は、温かい飲み物を携帯して絶えず喉や鼻を湿らせておくことで、風邪の予防にもなる」とも。

ただ、本多さんが一番推奨したいのは、実はスープの携帯。監修した「マイボトルでヘルシーダイエット」(東京書籍)の中でも、「おかずになる具だくさんスープ」に最もページ数を割いています。レシピのポイントは、野菜の多用。おにぎりやサンドイッチを買うだけでも、そのスープさえあれば格段に栄養バランスが良くなるからです。多忙な人を想定し、手早く作れるレシピを工夫したそうです。「お昼休みが十分に取れなくても、いつでもどこでも栄養摂取できる。忙しい現代人にこそ、マイボトルを持ち歩いてほしいですね」。そう言って、健康大使らしい提案で締めくくって下さいました。

本多 京子さん

医学博士・管理栄養士。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。NPO日本食育協会並びに日本食育学会理事。「きょうの料理」(NHK)をはじめ、テレビや雑誌で健康と栄養に関する多数のレシピやアイデアを作成。近著「別冊 NHKきょうの料理 シニアの楽々元気レシピ」(NHK出版)など著書は50冊を超える。

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