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エコ・コミュニティってなんだろう
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ペットボトルのキャップを救え!

エコ・コミュニティとは、「エコ」をキーワードに集まった仲間たちが、資源が循環する社会を作ろうとする取り組みのこと。そして、それを後押しするシステムがエコ・コミュニティ事業だ。今回は、住民と協力してペットボトルのキャップを回収し、建材にリサイクルしているエコマ商事の取り組みを紹介しよう。



:: ペットボトルのキャップが“木”に!?




ペットボトルのキャップが木材そっくりの素材になる。色も、木目のような模様も、ささくれだった表面も、“木”そのものだ。百聞は一見にしかず、まずは見てみよう。

上は、公園に設置されたデッキ。小さな池に浮かぶように組み立てられている。下はベンチだ。パッと見ただけなら、間違いなく木でできていると思うだろう。

この素材の名前は『エコマウッド』。地球環境のことを考えた素材を意味する「エコマテリアル」という言葉と、木「ウッド」からとった。 強度は木材の2倍もあるのに、軽くてよくしなる。それに、腐ることなく20年は風雨にも耐えられるのだそうだ。扱いもいたって簡単で、のこぎりや釘、鉋といった大工道具で木材同様自由に加工できてしまう。 しかもコレ、100%プラスチックで何度でもリサイクルすることが可能だ。エコマウッドは、ごみを出すことなく永遠に資源として循環できる画期的なリサイクル素材なのだ。



:: 始まりは「もったいない!」から。




上:キャップ回収専用ボックス。中身の見える透明のボックスは、たまっていく過程やキャップの色合いも楽しめる。
下:キャップの選別作業。社会福祉法人もみの木園が担当している。ペットボトルのキャップ以外のものは原料化が難しく、欠かせない作業だ。
つくっているのは鳥取県の企業、エコマ商事。もともとは車のバンパーや冷蔵庫、洗濯機のボディーなどのプラスチックを回収して原料にしていたのだけれど、捨てられてしまっているペットボトルのキャップが上質なプラスチック(ポリプロピレン:P.P)でできていることに着目。そこで、地元住民とエコマ商事が共同でキャップの回収に乗り出したのが始まりだ。

「キャップが資源として有効活用できることを広く知ってもらうにはどうすればいいか考えました。そこで、エコ・コミュニティ事業に応募して、専用のキャップ回収ボックスを設置したり、子ども向け小冊子や一般向けCD-R、チラシ、ポスターをつくって呼びかけをしました」とは、エコマ商事の石田康雄社長。

まずは、専用回収ボックスを地元にある26カ所の公民館に設置することから始めた。その後、取り組みはインターネットや口コミで広がり続けて、今では小中学校をはじめ大学、企業、団体、個人など全国各地から集まってくるようになったという。 直径2センチほどの小さなキャップが、少しずつみんなの意識を変えていったのだ。



:: リサイクルの大切さをより多くの人に




エコマウッドでできたベンチ。価格は5万円程度。リサイクルが活発になれば価格へも反映されてますます普及していく。
住民レベルで全国へと広がっていったキャップの回収は、活動をはじめた2004年3月から2006年9月までの2年半で400万個を超える量が集まった。約1万2000個でベンチ1台分のエコマウッドに再生できるということだから、ざっとベンチ350台分の原料を、捨てられるはずだったキャップがまかなったことになるわけだ。

「世界でも最高水準の回収率・リサイクル率のペットボトル本体と比べて、キャップは、一部が燃料として活用される以外はほとんどが不燃ごみとして焼却されたり最終処分場に埋め立てられているのが現状です。たしかにキャップ自体は小さなものですが、集めればこんなふうにベンチにもなるんです。私たちの活動を通じて、多くの人にリサイクルの大切さに気づいてもらえればうれしいですね」(石田社長)

自分たちでつくり出したものを、ごみにしないで循環させる。そんな社会を実現させる取り組みが、草の根的にこうして着々と進んでいる。この先どこまでその輪を広げられるかは、消費者である私たち次第かもしれない。

次にペットボトルで飲み物を飲むときは、中身の味もさることながら、あの小さなキャップにも多いに注目してしまいそうだ。

取材と文・中島まゆみ 画像提供・エコマ商事



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